Commentary《解説》
EMPI(European Motor Products Inc.)のHeadquatersであったEcono Motors Inc.社が、’70 TYPE-1をベースに12インチショートホイール化して製作したオリジナルのEMPI imp Buggyで、まさに’70年代のVWバギーブームの火付け役となったモデルです。わずか2年間のみ生産された希少価値の高い後期モデルには、タコメーターをインストールしたフロントフッドやリアシートが左右セパレートになっており、中でも、最高グレードの「Gran SPORTS KIT」仕様にてフルレストアが施されたこちらの1台は、ファイバーグラス製のボディに、クロームロールバーやクロームテールライト、オリジナル’70s EMPIゲージ、EZ-Rシフター、”14 GTステアリング、EMPI Sprint Starクロームホイール(Front 8J/Rear 10J)、サイド&リアカバーと、オリジナルに忠実に仕上げられた貴重な1台です。
そして、現車のエンジンには、もう一つのチューニングメーカーであったD.D.S.社のクランクシャフトやピストン、オイルポンプ、バルブカバー、マニフォールド、キャブレターリンケージ等を使って組まれた1750ccエンジンが搭載され、まさに’70sのトップカンバニー2社のコラボレーションとも言える1台です。更に、Imp純正カラーの「METAL FLAKE Cold Fire E22」でペイントされたボディには、Deano Dyno Sourオリジナルアーティストである”Richard Mcpeak”氏によるピンストライプやDeano Dyno Sourキャラクターイラストが描かれており、エンジンカバーには、当時EMPIに在籍していたLee Leightonや、Richard Guarino(Inch Pincher III)、Dyno Don、そしてBuggyの生みの親である”Bruce Meyer”のサインも入ったスペシャルな1台で、2008年6月に日本へ上陸し、FLAT4本社にて定期的に展示ディスプレイしている他、全国のVWイベントへ自走でエントリーしています。