Commentary《解説》
1972年、EMPI(European Motor Products Inc.)のHeadquatersであったEcono Motors社の創始者、故”Joe Vittone”の息子”Mr.Darrell Vittone”が立ち上げた「the Race Shop」にて、Econo Motors Inc.社が当時販売していたGTV仕様の’69 TYPE-1をベースに製作したオリジナルのVWスラロームカーで、’70年代にアメリカ南カリフォルニアのOCIRで開催されていたBUG-INでも”the Race Shop”のデモカーとして活躍していました。 その後、EMPIコレクターの元を経て、FLAT4が入手し、当時の状態を蘇らせるべく、FRPフレアフェンダーやプレキシグラスウィンドーを装備し、更には、当時のオリジナルペイントを担当していた”Richard Mcpeack”にタッチアップを依頼し、見事にオリジナルの状態へと復活を遂げた大変貴重な1台です。エンジンも当時のスペック同様、スラロームカーならではの中低速のトルクを重視した82mmストローク×88mmボアを組み合わせた1,995ccで組まれ、足廻りには大きくフレアしたフェンダーから更にはみ出るファットなタイヤを履いたスラローム仕様に仕上げられております。’96年8月に日本上陸し、FLAT4本社にて定期的に展示ディスプレイしている他、国内のVWイベント等に出展しています。